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移行当日の「すもうはら」に違和感。

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移行当日の「すもうはら」に違和感。
毎日新聞の記事「相模原市:全国19番目の政令市に 神奈川県で三つ目」中に、全国に知名度を高めたいとの市民の思いを表す導入の話として、「「相模」が「相撲」の字に似ていることから、県外の人が「すもうはら」と読み違え」という例えが書かれている。
毎日新聞の記事「相模原市:全国19番目の政令市に 神奈川県で三つ目」
http://mainichi.jp/select/today/news/20100401k0000e040016000c.html
冗談や話のネタとしてはともかく、相模原市の政令指定都市移行を伝える大切な記事である。
それだけに、相模原の知名度がない現状や理由、今後どのようにして知名度を上げたいのか、知名度を上げてどうしたいのか、そうした点に触れる記述がほしいと感じられた。
知名度がないという話では、
他の政令指定都市が伝統と歴史を持ち合わせていたり、県庁所在地であったり、港湾や大企業などの存在があったりと言う指摘があるだろう。また、神奈川県で3つ目の政令指定都市ということでは、横浜、川崎だけでなく、県内では他に知名度の抜群に高い自治体が多数ある中で、相模原が特徴を出しにくい現状を伝えることも出来ただろう。
そうした相模原の現状で、神奈川県との連携や、特徴のなさを逆手に取った政令指定都市として、全国のモデルケースとなるような自治体運営が求められている部分もあるはずだ。そうした視点を多くの人に提供してもらいたかった。
もっとも毎日新聞では、連日本市の方向性を考える貴重な視点も提供してくれている。
財政面とサービス低下への懸念等、市民感覚からの内容も多く、この中では「何にもない政令市」を身軽な政令市として捉え、赤字になりがちな公営事業がないという財政運営上の利点と、県民の7割に水を供給する水源地域の存在を特徴として挙げる視点もあり、皆で考えてゆくための貴重な話と感じられもした。
毎日新聞「「昇格」の足元で:政令市・相模原の内実/下 悪化財政」
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100327ddlk14010302000c.html
他にも、相模原市の政令指定都市移行で忘れてはならない意見や考えは沢山ある。新聞の記事一つひとつには、こうした論点が随所にちりばめられている。
それだけに、移行当日の記事に違和感を持った次第である。

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