01 お知らせ

アンケートに回答しました。(明日の相模原を考える市民の会から)

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明日の相模原を考える市民の会からアンケート調査協力依頼が届きました。
回答いたしましたので、以下に掲載いたします。
何かございましたら(何もなくても)、皆さんのご意見やご感想をお聞かせください。
よろしくお願いします。
--- 以下 ---
Q1, あなたは、二元代表制による地方議会において、議員が常に首長の与党的立場をとることに疑問をいだきますか?
□、はい □、いいえ ■、以下詳細に記述しました。ご参照ください。
 様々な論点があると思います。
 例えば、「議員が常に首長の与党的立場をとること」と言う言葉からは、
相模原市のことではなく、あくまでも一般論として、
これが、自ら「市長与党」という言葉を常に使い、市長提案にはきちんとした検証やチェックを行わず、「市長の言うことは何でもOK」とまではいかずとも、議会としての機能を果たさないでいる議会の在り方について疑問をいだきますか?という質問なのか、
または、相模原がそのような議会ではありませんか?という質問とも受け取ることができます。
 その場合の回答は、もちろん議会が機能していないのではいけないし、相模原市議会もそうであって良いはずがありません。もちろん、何でも反対の常に野党的立場でもいけないと思います。同じく議論不在や機能していないことは問題だからです。
 また、政治的な志を同じくする市長と議員がいてもよいはずです。それを「与党」と呼ぶかどうかは別にして、首長と議会というそれぞれの立場から同じ目的に取り組むことは、二元代表制の中であっても必ずしも悪いとは言えないと思います。
 個々の案件に対して、詳細検討を行い、様々な角度から議論し合意形成を図ることが議会の務めであります。一方でやみくもに市政を停滞させるべきではないという責任もあると考えます。これも行き過ぎれば、そのことが事前調整や密室での決定と言う形に受け取られてしまいます。「市長与党なので賛成することにきまっている(野党なので反対することに決まっている)」という姿勢に受け取られることは問題で、二元代表制の中で、ある程度の緊張関係は必要なものです。「与党/野党」という政治的立場の枠を超え、チェック&バランスの観点からも、議会には二元代表制の一翼を担うだけの見識や実行力とともに、そうした取り組み姿勢も求められています。
 私は、自分が「常に首長の与党的立場をとる」議員だとは考えていませんが、実際にそう見えている、という声があるのだとすれば、議会での議論と決定のやり取りが市民から見えていない、と言うご指摘であるとも考えられます。何でも透明化すれば良いという訳ではありませんが、現実的な議会運営の中で、自分も含めた議員の意識変革と同時に透明性向上の取り組みも進めて行かなければならないと考えています。
 
Q2, あなたは、市民に対する市議会や市長部局の情報公開に積極的に取り組みますか?
■、はい □、いいえ
 私は自分の活動状況も含め、日頃より議会や市政の情報公開、情報共有に積極的に取り組んでいます。また、「情報共感」と言う言葉も掲げ、市民の皆さんとの共通認識の下での議論により合意形成を図るべく努めています。
 
 議会のインターネット中継や、次期に予定されています委員会のインターネット中継にも尽力しました。また、『議会傍聴倍増計画』なる遊び心での取り組みも行っています。
 皆で考え、行動するためには、情報提供(情報共有)は最低限の必要な条件です。
 しかし、この設問の趣旨が、「情報がとりにくい」「情報の場所が分かりにくい」「確認したいがそれができない」「議会や行政の壁が高く身近に感じられない」「インターネットは使えない」と言った個々の具体的な事例にあるということでありましたら、それぞれ個々の事例に対する考えや対応等につきましては、ひとつひとつ丁寧に考え取り組んで行きたいと思っています。
Q3, あなたは、相模原市において(常設型)住民投票条例を市民と共に制定することに積極的に取り組みますか?
□、はい □、いいえ ■、以下詳細に記述しました。ご参照ください。
 私は、市政への住民参加、住民参画に向けて積極的に取り組むということは大切であると考えています。
 しかし、(常設型)住民投票条例と一言で言っても、どのような案件に対しどのような条件で実施するのか、またその結果をどのように位置づけるのか、投票者の定義や開票の要件等をどうするのか、実施の手順や費用・財源はどのくらいか等々、論点や検討課題がいまだ多数あり、合意形成に向けた議論を継続して行う必要があると考えています。また、個別に条例を考えるのか、自治基本条例等と合わせて考えるのか等の進め方の議論も必要だと思っています。
 「市民とともに」と言う言葉につきましては、
 そもそも私たち議員の活動は、常に市民とともにあるべきだと考えています。
 選挙と言う手順を踏んで代表として選出された議員が議会での議論により決定し責任を負う、という議会制民主主義の仕組みの中で、現状の議員が市民とともに取り組んでいないのではないか、という指摘なのか、(常設型)住民投票条例検討委員会等を設置して、公募市民の様な形での参加を求めるということなのか、具体的な内容で回答が変わってくるところだと思います。そうした個々の質問を想定して列挙し、回答することも可能ですが、論点が複雑多岐に渡りますので、アンケートの趣旨から考えて、以下省略させて頂きます。
Q4, あなたは、加山市長が進める大規模再開発事業主体の政策を支持しますか?
□、はい □、いいえ ■、以下詳細に記述しました。ご参照ください。
 この質問は、具体的に何を聞いているのか、どのような回答を期待しているのか分からず、誤解を避けるためにも明確な回答はできないと思いました。
  
 まず、「加山市長が大規模再開発事業主体の政策」が何を指しているのか、具体的な個々の事業を指しているのか、公約的な意味なのか、基本姿勢のイメージなのか、明確にして考えたいと思いいました。予算編成のあり方についてであるならば、所属会派を通じ毎年「予算提言」と言う形で、厳しい財政状況の中、様々な施策について意見申し上げてきているところです。また、加山市長についてではなく、今後の少子化・高齢化の社会と負担のあり方や適切な行政サービスのあり方については、きちんとした議論が必要と考えています。
 
 個々の大規模再開発事業の内容につきましては、私は、より少ない費用で大きな効果を上げるべく、様々な観点から質問で取り上げたり、地元の方々と意見交換等行い、市長にも意見しているところです。特に相模大野駅西側再開発について、より良いものとなるようにと推進する立場から、今後の相模大野のあり方を含めて議会でも度々取り上げ、地域の方々と取り組んでいるところです。
Q5, あなたは、陳情・請願提出者に、常任委員会での説明機会を与えることに賛成しますか?
□、はい □、いいえ ■、以下詳細に記述しました。ご参照ください。
 陳情・請願提出者の説明により、その趣旨がより明確になるということはあると考えます。しかし、議会運営の実際の現場から考えると、きちんと対応できるだけの制度設計が必要であると思いますので、安易に良いことだから進めましょうと答えることは、責任ある回答とは思えません。
 例えば、同様趣旨の陳情・請願が多数者によって提出された場合、微妙なニュアンスの違いを議会でどう判断するのか、また個別に扱う場合の実際の運営はどうなるのか等についての議論や確認が必要と考えます。また、ある事例についての反対と賛成の陳情・請願が双方の立場から出された場合の意見の聞き方なども気になるところです。
 議員(委員)は様々な立場で様々な意見を持っています。その議員(委員)からの質問や意見を言う場合のルール、説明者の発言時間等の制約はどうなのか、事前のやり取りは必要なのか?事務局が陳情・請願を受ける時点で確認はできないのか?等の課題についても検討しつつ、よりよい議会と委員会のあり方を考えて行きたいと思います。
 陳情・請願については、部分採択なども全国の議会で議論されていますが、どの部分をどのような形でなら採択とするのか等の実際の情況により、陳情者の思いが正確に伝わらないということも考えられます。多くの論点について、具体的にどのように対応して行くのか、またどんな課題や問題等があり、それをどのような形で進めて行くのか、市民の皆さんへの周知や、現状と理想の姿、そしてそこに至るための道筋について、広く共通認識に基づいた合意形成が必要だと考えています。
 陳情・請願の意義やあり方、議会・委員会のあり方もについても、あらためて議論し、再確認を行う必要があると私は考えています。
その他
アンケートに回答し、全体的な感想として、「はい/いいえ」で答えてしまうと誤解を与えやすい設問であると感じました。
 ※アンケートには、相模原市の市政運営についての提言・意見として自由記入欄がございますが、私の活動のほとんどすべてがここに関わってくるものです。短く要領良くとも考えましたが、意図が伝わらないよりはと考え、省かせていただくことにしました。
--- 以上 ---
<参考>
明日の相模原を考える市民の会
http://asu-saga.org/

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