日記

日記 2006.10.26 木

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【主な活動】環境経済委員会福山市視察(二日目)
【詳細】環境経済委員会の視察で福山市を訪問する。福山市は広島県に位置し、面積は461.23、人口42万1千人、議員定数は42名の都市。
昨日の倉敷市訪問の後、福山市にすでに移動していたため、朝は比較的ゆっくり出来た。ホテルで朝食を済ませた後、バスで移動。30分ほど乗って福山市クリーンセンターに到着。

ここは臨海部の埋め立て地帯に建てられているごみ処理施設。廃プラスチック・ペットボトルの中間処理を行っている。工場内は明るい雰囲気であったが、ごみの臭いはちょっときついと感じた。分別の作業はやはり手作業で、これが本当に大変な作業だ。ごみ分別作業の実際を、政府がCM作成するなどして、国を挙げて「きれいなごみの出し方」に取り組むべきだと感じた。工場内は見学を想定したつくりとなっていて、ガラス越しに作業状況を見ることができる。啓発活動と一体になった工場であることがやはり基本だと感じる。

その後、バスで移動し福山市ごみ固形燃料工場と福山リサイクル発電所を見る。ごみ固形燃料とは、「RDF」と呼ばれるもので、「家庭からでる可燃ごみを乾燥・選別・圧縮成型し、ペレット状の固形燃料にしたもの」。一般ごみはこの工場でRDFに加工される。その後、RDFは隣接する発電所で燃料として使用される。RDFの特徴としては、普通のごみに比べ、乾燥しているため発熱量が高く、水分がないため容積が小さく、腐敗や悪臭がないため長期の保存と運搬が容易、といった点が挙げられる。安定した品質の熱量が確保できるため、発電等に有効活用できるほか、ダイオキシン類の発生も抑えられる。そのため、人と自然に優しい資源循環型社会に向いた事業と言える。

しかし、一方でごみが安定して出されると言う前提に立つため、過度のごみ減量が実現すると事業が立ち行かなくなるという構造的な欠陥もある。ごみを徹底して減らす、という方策とは別に、「ごみは必要最低限出るもので、ごみと共存していく」という考えもあるのか、と感じた。私は、ごみをどこまでも減らす方向で取り組むべきと個人的には考えている。

福山市ではかなり巨大なごみ処理施設を建設し、取り組んでいる。RDF工場も発電所をすぐ隣に建設できる環境があってこそ活きて来る。相模原の場合は、これらのごみ処理施設が都市部にしか建設できないという課題を抱えている。倉敷、福山と視察を行い、相模原との決定的な違いは両市が海に面していると言う点だった。内陸の相模原とは環境が大きく違うが、根本では同じ課題を抱えている。結局ごみの問題・課題は、市民の環境意識によるところが大きいのだ。都市部でごみ問題に取り組む相模原市は、その必要性・切迫性が高い。市民への啓発や、市を挙げての協力体制を築くため、より強いリーダーシップが求められ、他自治体と同じ程度の取り組みではいけないと感じた。
夕刻には新幹線にて相模原に戻る。予定していた津久井JC例会にはやはり間に合わなかった。ごめんなさい!
歩数:11983歩 車走行距離:0km 起床:5:30 就寝:24:00 飲酒:なし
一言:海のあるところは街づくりが全く違うと実感した。
天気:

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