2018年の相模原は、どんな一年だったでしょうか。
まずは、年頭の加山市長の発言から振り返ってみたいと思います。
加山俊夫市長は、広報さがみはら1月1日号で
「少子化対策、雇用促進、中山間地域対策の3つの重点プロジェクトをはじめ、子育て・教育環境の充実など、各分野の施策を進め」る、と語っっていました。
また、年頭のインタビューでは
「リニアの駅ができることで、首都圏だけでなく、中京圏や大阪圏も一つの経済圏域となる」「事業費や事業手法、イニシャルコストを誰がどう負担するかは今後、みていくが、相当大きな事業になる。リニアの駅で、首都圏のほとんどをカバーするのは品川と橋本のみ。広域交流拠点としての都市力や魅力を高めたい」「周辺都市との連携の重要性や、進行中の大事業をしっかりと前へ進めることが現世代の役割だ。首都圏南西地域の拠点都市として前へ進めていきたい。課題である人口減少地域の問題や、環境対策、災害対策、防災・減災もしっかりやっていきたい。」(産経新聞)とも語っていました。
こうした姿勢は過去最高となった平成30年度予算にも表れていましたが、長期的な取組になるため、相模原市議会9月定例会議での須田毅議員(自民党相模原)からの代表質問への答弁で、市長選4期目挑戦を表明することにもつながったとも考えられます。
2018年の相模原は、2019年以降の発展につながる1年だった、と数年後にふり返ることができるように、まだまだこれからの取組が大切になってくると思います。
次に、相模原のニュースを取り上げてみます。
1、伊勢丹相模原店閉店へ。
2019年9月末での伊勢丹相模原店閉店の知らせは大きな衝撃でした。伊勢丹相模原店は、約30年間にわたり相模原を代表する百貨店としてまちの賑わいの中核を担ってきましたが、ネット通販や社会の変化により撤退を余儀なくされたものと思われます。土地も建物も伊勢丹の所有であります。グリーンホール・相模大野図書館・南メディカルセンター・相模大野中央公園等の施設への通路や、市営駐車場の出入り口が今後どうなるのか、売却先や建物の利用について不安に思う市民の方も多い現状です。
このため、大野南まちづくり会議等が中心となりまちづくり懇談会等で熱心な意見交換が行われ、湯山副市長からは「相模大野の商業三核構造は変わらない」との説明もあり、現在も市から伊勢丹への働きかけが行われています。
相模原市議会12月定例会議でも、多くの議員さんから様々な視点での質問が行われました。私は、この伊勢丹相模原店の閉店を、むしろ相模大野発展の機会にしたいと考えているところです。
また、余談ではありますが、私が大学生の頃、テレビドラマ「デパート!夏物語」で活躍する高嶋政宏さんや西田ひかるさんの姿を誇らしく見ていたのを思い出し、時の流れを感じました。
2、さがみはらスポーツ盛り上がる!
箱根駅伝の青山学院大学4連覇に始まり、2020年東京オリンピック・パラリンピックでの、ブラジルチーム・カナダチームの事前キャンプ地決定後の取組が進められるとともに、交流が更に深められて来ました。
また、自転車ロードレース競技のコースとして相模原市緑区を通ることも決まりました。
ホームタウンチームの一つである三菱重工相模原ダイナボアーズは、ジャパンラグビー2018-2019入替戦「豊田自動織機シャトルズ」との試合を31対7で勝利し、悲願の「ジャパンラグビートップリーグ」への昇格を果たしました。12期ぶりのトップリーグとのことです。
一方、SC相模原のGK川口能活選手が今シーズン限りで現役を引退されました。Jリーグでは通算506試合(11/4現在)に出場し、日本代表としても、長年にわたり活躍され、現役生活は25年という長いものでした。今後も様々な形で更に活躍してもらいたいと思います。
3、自然災害が発生。
9月30日から10月1日にかけて台風24号が上陸し、相模原でも大きな被害が出ました。私も消防団での巡回により神社の大きな木が倒れているのを発見したり、落下した看板を移動したりと対応しました。
大規模な停電や土砂崩れ、道路の通行止めや鉄道各線の運転見合わせなどが発生し、地震だけでなく様々な災害への備えを更に進める必要性を実感した市民の方も沢山おられました。
4、市議会からの動きも。
7月1日、市内で自転車を利用される方や自転車を利用する未成年の保護者は自転車損害賠償保険等に加入することが義務化されました。これは、昨年相模原市議会からの議員提出議案で成立した「相模原市安全に安心して自転車を利用しようよ条例」(平成29年12月25日施行)の「保険等への加入の義務化(平成30年7月1日施行)」によるものです。これは保険等への加入は費用負担をともなうため、半年間の準備期間をとったものです。
全国的に自転車と歩行者の事故で自転車側に過失があり歩行者に重篤な障害を負わせ、その賠償額が高額になる
事例が発生しています。こうしたことから、被害者の救済とともに損害賠償責任を負った際の経済的な負担を軽減するため、自転車損害賠償保険等への加入を義務付けました。
また、相模原市議会12月定例会議では、市長部局からの指定管理者の指定に関する議案4件を常任委員会の審議で否決し、後に市長部局が議案を撤回するということがありました。市が議案を撤回するのは記録が残る1968年以降初めてのことです。
これは、環境情報センターについての指定管理者(議案で指定対象となっていた会社)の会計管理が不適正だと市監査委員から指摘されたことを受け、同社が指定管理する別の施設についても市が調査していたその報告を受けてのものでした。
今後の指定管理者選考を急ぐ必要があり、市民に影響が出ないようにしなければなりません。
5、市長選に向け3氏が出馬表明。
現職の加山俊夫市長のほか、市議の宮崎雄一郎氏、県議の八木大二郎氏が来年4月に投開票が行われる市長選挙への出馬表明を行いました。加山市長は市議会会派「自由民主党相模原市議団」と政策協定を結んでおり、同会派から離脱した宮崎氏と自民党県議の八木氏(自民党県議団は離団)の保守分裂の選挙が想定されています。
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その他、良いニュース、悪いニュース様々あった2018年の相模原でした。
2019年が更に素晴らしい一年となりますよう、私も心から願っています。
皆様、一年間ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
相模原市議会議員 阿部よしひろ
★阿部よしひろ
相模原市議会議員(南区選出)48歳
会派:自由民主党相模原市議団
相模原市議会 民生委員会副委員長、交通問題特別委員会委員
相模原市総合計画審議会委員