『ジャーナリストのkoziさんと話して』(カテゴリ:未分類)
- CNET【eデモクラシーの実現】より転載 -
本日、ジャーナリストのkoziさんとお話させてもらう機会を得た。koziさんはIT関係のwebや雑誌での執筆活動の他、TwitterはじめWeb上にて積極的な情報発信を行っている。
ジャーナリズムと一言で言うけれど、「報道」は第四の権力とも言われ、その影響力の大きさゆえの利害関係もあり、活動の難しさをうかがい知ることが出来た。
しかし、これまでのテレビ、新聞、雑誌といった巨大メディアの報道だけでなく、インターネットを活用したブログや携帯サイトに始まり、twitter、iPhoneアプリやandroidマーケット、米で出版の新しい潮流になっているPDF販売サイトであるscribd等に電子書籍を発表し活用するといった形での報道もこれからは増加してくる。こうした新しいメディアの分野では、ジャーナリストの個性がより発揮されることになる。国政の議論に混じって地方議員がその思いを発信している現状と重なるものを感じ、個人的な共感も持つことができた。
一人ひとりのジャーナリストの個性が発揮されることで、報道の現場は更に活性化される。個人的な視点が加わることにより、情報に偏りや思想的な方向性が付いてくる可能性もある。様々な意見や考え、視点が提供され、議論が深まる反面、それだけ情報の受け手である我々個人も、一つひとつの情報を見極めるだけの責任が求められてくる。また今後の課題として、どのようにその小さなメディアが情報発信し続ける状態を維持できるか、という点も挙げられる。
現在は、個別の報道に対して対価を払うという文化は日本にはない。しかし、良い報道には相応の評価を行い、金銭的にも支援することで、新しい報道の文化を育てて行くことにもなる。私はそう考えるのだが、皆さんはどのように思われるだろうか?
また、ITの世界は動きがとても早い。昨日の晩「こうした機能があると便利なのだが」という声があったかと思うと、今朝にはもう実装されている、ということもある。このようなダイナミズムの中に、社会的課題や政治的課題を投げ込んで、そこで見えてきたものをフィードバックするような仕組みが出来たら、今の政治や選挙は一体どんな形になるだろうか。ITの世界をリードする人たちの技術と活力を、社会全体で活用することが出来たら、私たちの暮らしは一体どの様なものになるのか。
そのリーダーシップを今すぐにもとり始めなければならない。そうすることで、今はまだ「目には見えない大陸」が浮上してくる日も近い、そう感じさせられるkoziさんとの意見交換であった。
koziさん:http://twitter.com/kozi
※CNET【eデモクラシーの実現】より転載。
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