02 活動報告

「相模原市営斎場の現況について」の視察報告

投稿日:

視察報告 「相模原市営斎場の現況について」
 ※報告書PDF
http://abn.jp/a_files/shiryo/pdf/2011/20110621-1.pdf
【参加者】:(報告者):阿部善博
【費用】:市内視察のため0円。
     ※ただし午後は横浜市北部斎場を視察したため、参加者(6名)分の交通費と手土産代が発生した。
【日時】:平成 23 年 6 月 21 日(火)午前 11 時から
【場所】:相模原市営斎場
【住所】: 〒252-0344 相模原市南区古淵 5-26-1
電話 042-744-3330
【視察内容】:相模原市営斎場の現況について
【事前準備】:施設概要、稼働率、維持費等を調査。
【資料】:相模原市営斎場パンフレット、 ※別添「市営斎場の現状について」
【視察目的】:相模原市営斎場の現況について現場の様子を実際に見ることで、現在の課題と対策に
ついて調査研究する。また、今後建設が想定される津久井地域への新施設建設に向け、どのよう
な視点が必要か事前に調査研究を行う。
【視察内容・感想等】
□、火葬の時間短縮の声もあるが、実際の燃焼時間は 1 時間程度であり、前後のお別れ等の
セレモニーに各 15 分程度の時間がかかっている。合わせて 90 分超はやや長い時間と考えられ
る。炉の入火等のタイミングがあわず、非効率の原因ともなっている。
□、待合室は3室あり、うち2室が和室となっている。高齢者の利用が多く、足の不自由な方
も多いため、洋間への改修を望む声が多い。部屋へあがるための段差も転倒等があり、安全を呼
び掛ける等の対策を行っているが、依然課題となっている。
□、周辺住環境への対策となっていた植栽が、近年では大きく成長してしまい、日照や落ち葉
等の苦情が増えて来ている。剪定等を行っているが、費用の面と、臭気や騒音の遮断と言う効果
を維持しつつ、どの程度まで刈り込むべきか等の難しい課題に直面している。
□、大きな葬儀では、交通渋滞が頻発しており、地域交通環境への対策が急務となっている。
□、計画停電に関して、都市ガスが停止された場合の対応として、石油によるバーナーを8基
準備している。専用ノズルも含め、交換には1時間程度を要する。今回の東日本の震災では、名
取市に対し2基の貸し出しを行った。また、自家発電は5時間程度可能。災害時には交通のマヒ
や物資の不足が想定され、石油の確保が課題である。
□、計画停電で節電を求められるが、利用者は高齢の方が多く正装のため、冷房等での節電対
策は行わないようにしている。実際に月に1,2 回は、具合が悪くなり救急車を呼ぶ利用者がい
る。
□、施設全体の汚れが目立つようになってきていて、大規模な改修の計画が必要になって来て
いる。供用開始は平成 4 年で、18 年経過の状況。大規模改修の目安は 25 年から 30 年と言わ
れている。
□、火葬件数は年々増加しており、新しい火葬場の建設が必要と考えられる。市では、本年度中に外部委員による検討組織の設置を予定している。実際に、津久井からの利用者はかなりいる。
□、施設維持管理費用(ランニングコスト)は、2 億 1,135 万程かかっている。高熱水費の
他、大部分が施設等の管理運営委託料(1 億 7,000 万)となっている。
【現在の問題点と対応】
□、施設の周りの植栽が成長し、地域住民より剪定の要望が出されている。市は定期的な刈り
込み等を行って対応しているが、費用との折り合いや、臭気や騒音の遮断等周辺への環境対策の
意味もある植栽に対し、また常に成長している植物に対しどの程度まで剪定等行うのかと言った
課題がある。
→ 新しい施設を計画する場合、周辺への配慮が極力少なくなるような立地を条件とすること
が必要と考えられる。
□、古淵駅や新旧 16 号線に近いと言う利便性が高い半面、葬儀と関係ない生活者に対し、渋
滞等地域交通への影響に対する苦情が出ている。
→ 利用者の利便性と周辺住民の生活環境の双方を両立させるためには、地域の道路整備や都
市計画等を一体として考える必要があると思われる。
□、施設全体の老朽化が進み、汚れ等も目立ってきている。
→ 施設の目的等を考慮し、他の建物と一緒に考えるわけにはいかない面がある。新しい施設
と大きな差が出ることも考えられるので、定期的なメンテナンスを行う必要がある。また、費用
のかからない方法の検討が急務である。
□、火葬時間が長い。
→ 前後のセレモニーに時間がかかり、不効率の原因ともなっている。利用者と意見交換する
場の設置なども検討が必要と考えられる。
 ※写真等はは別紙PDFによる報告書をご参照ください。
 ※報告書PDF
http://abn.jp/a_files/shiryo/pdf/2011/20110621-1.pdf
以上

-02 活動報告

Copyright© やるぞ!あべぶろぐ , 2024 All Rights Reserved.