02 活動報告 視察報告

盛岡市議会視察報告【議会運営委員会】 2014.8.5

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委員会視察報告:議会運営委員会
盛岡市議会視察

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場


視察先:盛岡市議会
日時:平成26(2014)年8月5日(火)
参加者:相模原市議会運営委員会メンバー
内容:議会改革(議会運営)について
目的:
1、現在、議会運営委員会で議論している「請願・陳情者の意見陳述」の実際の運営方法等について調査する。
2、議会基本条例前後の議会改革の取り組みを学び、本市議会の議会改革に活かす。
3、災害時の議会のあり方について、実際に被災された議会の皆さんの状況やその後の議論について調査し、本市議会の取り組みに活かす。


【盛岡市議会の概要】
構成:4常任委員会(委員10人×2、9人×2)
※常任委員会の任期は2年。
特別委員会は4つ。
※当初の予算審査に当たっては、議長を除く議員全員を委員とする予算審査特別委員会が設置されるのが通例となっている。
定数:38人 ※前任期は42人
議会事務局:現員15人(定数15名)
議員平均年齢:59.0歳10か月(最年長79歳、最年少32歳、平成26年4月1日現在)
女性議員6名。
その他:会派は3人以上。
議会予算:6億9,349万9千円(平成26年度当初)
議員報酬:617,000円(議長:711,000円。副議長:645,000円)
視察旅費:常任委員会・特別委員会・議会運営委員会ともに、それぞれ1人年額14万円。
※海外視察(年間3人を限度に旅費総額の実費を公費負担)は、市の財政状況を考慮し平成19年度以降自粛。
費用弁償:住居から本庁舎までの距離に応じ、支給している。本会議、常任・特別委員会及び議運、全員協議会、議会広報委員会に出席した場合に、往復の距離に37円を乗じた金額(10円未満切り上げ、上限額は4,000円)を支給。
政務活動費:50,000円(1人当たり月額)。4月10月に議員個人に対して交付。

<参考>
盛岡市議会ホームページ
http://www.city.morioka.iwate.jp/shigikai/

盛岡市議会基本条例 解説ページ
http://www.city.morioka.iwate.jp/shigikai/katsudohokoku/23996/017320.html


【所感】
正副議長選挙における所信表明会:
相模原市議会では、会派間の調整でどの会派から正副議長を選出するか決めている。どこかの会派もしくは無所属議員から選挙による申し出があれば、選挙を行うことになっている。選挙は記名式で、配られた投票用紙に一名の名前を書いて投票箱に入れる。確かに、この場合、誰が候補者であるのかは市民には分からないだろう。またどういった人がどんな考えでいるのかも分からない。そこで、正副議長を選ぶときには、所信表明を行い、どういったことをするのか、きちんと説明し、比較し、そうした約束をしっかりとした上で選出しよう、という改革が、この正副議長選挙における所信表明会だ。
盛岡市議会では、平成25年9月定例会で実施された。その時の様子をビデオで見させていただいた。市民の聞きたい話があり、とても興味深いものだと感じられた。運営委員会の設置や2名以上という推薦人の規定、持ち時間等々細かい規定についても議論が必要であり、本市議会での実施には議論が必要であるが、こうした取り組みを求める市民の声もあることをよく考えなければいけない、と感じられた。
細かい疑問点としては、議長と副議長の所信の整合性、議長と副議長の選び方、その後の検証、等々の議論が必要と感じられた。

議案等に対する議員個人の賛否の公開:
盛岡市議会では、紙面の関係等もあり、賛否が分かれたもののみを議会だよりに掲載しているとのことであった。すべての議案等の賛否については物理的制約のないホームページに掲載している。また、議案の説明(概要)もホームページに掲載している。
市民からは、個々の議員の賛否は関心が高く、概ね好評であるとのことであった。
本市議会では、議案等に対する賛否については、会派ごとにくくられて表示している。会派内で別れた場合は「○×」のようになり、分かりにくい状況はある。しかし、だからといってすぐに個々の議員の賛否を掲載してはどうか、という議論になっていないのは、そもそも会派は主義主張の同じ議員が集まっているものであるから、賛否が分かれる方がいかがなものか、という指摘があることも考慮する必要がある。個々の議員の賛否の掲載については、会派のあり方についての議論と一体のものである。
また、盛岡市議会の議員定数38名に対し、相模原市の定数は49名である。実際の見せ方や分かりやすさの点からもまだ検討するべき課題があると感じている。議案等に対する賛否だけでなく、その理由や主張も大切であり、どう市民に知らせて行くのか、今後の課題である。

議会報告会の開催について:
盛岡市議会では、3月定例会・9月定例会後に議会報告会を実施している。開催地域の実情に応じて休日や夜間の開催もある。1回に4か所、コミュニティの単位を基本に開催場所を決めているとのことである。9名の議員を4班に分け、基本的に議員が運営等を行っている。周知はホームページ・議会だより等を活用している。経費はのぼり代(最初のみ)やチラシ等の用紙代。内容は、市議会のあらましの他、議会改革、直近定例会の審議内容、常任委員会の活動状況等である。
市民意見を広く把握したり、議会活動への理解の場となるなどの成果が出ているが、参加者の少なさや、市長部局と議会を混同しての市民からの要望が多いなど、課題もある。今後も引き続き議論を重ね、充実に努めるとのことであった。
本市議会では、議論があったものの、開催趣旨や具体的実施方法、報告会のあり方そのものについての考え、等がまとまらず、実施には至っていない。各議員個人や会派での実施はこれまでも継続してあり、傍聴を増やす取り組みや市民の意向把握の手段等とあわせて、引き続き議論して行くべき課題と考えている。

請願・陳情について:
盛岡市議会では、原則として請願者からの意見を聴取している。陳情については、内容が請願に適合するものであり、かつ、特に必要と求められる場合には陳情者から趣旨を聴くことにしている。請願者・陳情者から趣旨を聴く必要があると決まった場合、その審査は継続として次の定例会で趣旨を聴いた後に審議を行うことになっている。
議会としての緊急の意思表明を行うような問題については対応を協議する必要があると考えられるが、これまでは特にそのような事例はなかったとのことであった。盛岡市議会では、これまで陳情は少なく、市民からの陳述の希望等もなく、議論はなかったとのことである。

災害時における議会・議員の役割について:
東日本大震災では、沿岸部のような被害はなかったが、近隣被災地の支援もあり、議会・議員としての議論を行い、災害対応指針の策定を提言している状況で、現在は申し合わせ事項としてまとめている。申し合わせでは、災害の発生時における市議会の対応について定めることにより、市民・議会・行政が一体となって的確に行動することを目的としている。具体的には災害発生後24時間以内の議員の対応と、その後の対応を分けて、議会・議員が何をするのかについて明記している。大切なことは、災害時の実際の状況を踏まえて考えることであると感じられた。

議員間討議について:
議員間討議については、議会改革の方向性として議会基本条例にも盛り込まれている。が、実際の運用等や実施方法については、これから協議検討を進める、とのことであった。


【その他】
盛岡市議会の議場は傍聴者の方のバリアフリーを考え、車いすのまま傍聴席に行けるよう、改修が行われていた。また、建設当時から議場内部の壁に障子が使われており、明るさと落ち着きのある雰囲気を感じることができた。

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

盛岡市議会議場

おまけ1

岩手県警のポスター

岩手県警のポスター

盛岡駅で見かけた、岩手県版「振り込め詐欺」への注意喚起ポスターです。
全国にわたる被害です。何とかしなければなりません!
皆で声掛けあって取り組まなければなりません。
「父さん、母さん、東京までお金持って来て!!」という電話はサギです!
絶対にお金を預けたり、送ったりしてはいけません。

すぐに家族か警察に相談してください!

おまけ2

盛岡市ハンギングバスケット

盛岡市ハンギングバスケット

盛岡市ハンギングバスケット

盛岡市ハンギングバスケット

盛岡市の花と緑のガーデン都市づくり
http://www.city.morioka.iwate.jp/midori/gardencity/003770.html
盛岡市では、ハンギングバスケットによる花と緑があふれるまちづくりとして、フラワーバスケット器材の貸付や設置費補助金の交付、フラワーバスケットアドバイザー派遣制度等を実施している。かなりの数が設置されているようで、一覧もHPから見ることが出来る。

ハンギングバスケットでも、世界一を目指します。という声もあるようで、名物の盛岡さんさ踊りで、和太鼓の一斉演奏で3437人を記録し、ギネス記録を達成したり、まちのPRで学ぶべき姿勢だと感じられた。

以上

議運、盛岡市議会視察2014.8.5

議運、盛岡市議会視察2014.8.5

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