視察報告

議会運営委員会「広島市議会」視察報告

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視察報告 「広島市議会議会基本条例の取り組みについて」
8/1、議会運営委員会の行政視察「広島市議会の議会基本条例の取り組みについて」に参加しました。
以下、視察報告書を掲載いたします。
 ※報告書PDF
http://abn.jp/a_files/shiryo/shisatsu/20110801/20110801.pdf
★議会運営委員会視察報告
【視察先】 広島市議会、名古屋市議会
【視察内容】 議会基本条例について
【日程】 平成23年8月1日(月)、2日(火)
【参加者】 11名。
 須田毅委員長、小池義和副委員長、阿部善博委員、小野沢耕一委員、森繁之委員、加藤明徳委員、栄裕明委員、松永千賀子委員、小林正明委員、小林倫明委員、議事課課長(随行)
【報告】 阿部善博委員
★視察報告 ① 平成23年8月1日(月)
広島市議会の議会基本条例の取り組みについて
【配布資料】
広島市議会基本条例パンフレット
広島市議会基本条例
広島市議会基本条例の検討経過について
広島市議会の概要
広島市議会基本条例(素案)に対する市民意見等の公募結果について
広島市議会基本条例(素案)への意見募集
広島市議会基本条例について
「議会基本条例について」広島市議会議会改革検討委員会 第2次答申
【概要】
□、制定までの経緯
平成21年度に、議長の諮問機関として議会改革検討委員会が設置された。諮問内容
は「議会改革に関する事項について」。目的は「様々な角度から自由な協議を行い、その
結果を議長に答申すること」であり、会議は非公開とされた。検討委員会の構成は、3名
以上の会派から各1名を議長が指名し、座長及び幹事各1名を議長が指名した。検討委
員会では、「意見交換」「骨子案・座長案の提示・協議」「豊田市・三重県議会の視察」等
の活動を経て、年度末の3/31に議長に答申を提出した。その後、各派幹事長会議により
制定に向けてのスケジュール検討や市民意見の公募等が行われ、平成22年中に「議会
基本条例」の素案がまとめられた。また、平成22年9月28日には全員協議会が開催され、
全議員に対しての意見聴取も行われた。
「議会基本条例」は、平成22年12月17日の本会議において賛成多数により可決され、1
2月20日に公布・施行された。
□、特徴
前文には、平和都市広島の議会である精神が謳われている。被爆都市の議会と言う位
置づけを再確認し、平和都市の取り組みが積極的に明記されている。
第6条の「議員の政治倫理」については、盛り込むことをことを強く主張する議員がおら
れたとのことである。
理念条例の体裁を取っているが、第10条には「委員会の公開」、第13条には「(市長等
又はその職員に対し)確認の機会の付与」と言った具体的な事例も盛り込んでいる。
【感想等】
□、検討委員会の公開・非公開については、様々な意見がある。それぞれの議会で、
一番議論が深まる方法を自分たちで決め、その説明をきちんと行うことが必要であると
感じられた。
□、実施された市民への意見聴取では、3名の方から5件の意見が出された。本市で
同様の取り組みを行っても、はたしてどれだけ意見が出されるかが大きな課題である。
PRを徹底するだけでなく、意見聴取の方法を工夫したり、市民が参加しやすい市民ぐる
みでの取り組みとするために、事前の検討が必要と感じた。
□、本会議での採決にあたっては、反対者から「改選後の新しい期で取り組むべき」「も
っと時間をかけるべき」との意見もあったそうである。条例の趣旨からは全会一致での可
決が望ましいものであることは間違いない。しかし、私の意見としては、現在のメンバー
で結論を出せる部分については、「新しい期を迎えても後戻りはさせない」と言う点を確
定させ、次の期からは更に議論を深め取り組みを先に進める意味でも、採決は妥当だっ
たのではないか、と感じられた。
□、理念条例である以上、制定後の具体的な取り組みを進めることに市民の期待がか
っていると感じられた。その後、議会改革推進会議が設置され、個別の議論を行うとのこ
とである。本市の場合、たとえ理念条例であっても、その後の個別の具体的な議論を想
定しておくべきだと私には感じられた。
□、スケジュールは厳しいものと感じられた。もともと任期のある中での話であり、しっ
かりと議論を行い一定の結論を出すためにも、なるべく早目に取り組みを開始することが
大切であると感じられた。
□、議会基本条例制定の取り組みは、「改革してきたものを取りまとめる」と言う役割と
「議会改革を進めるために議論する」と言う二つの機能がある。広島市の場合は、後者
の意味合いが大きい様に感じられ、本市で取り組む場合も同様になることが想定される。
議会の姿が見えず、議会不要論の声も全国的に上がっている現状で、議会のあり方を
理念条例としてしっかりと再確認し、「1問1答制」「議員間討議」「議会報告会」等の個別
の議論も合わせて行うことが大変有意義であると思われる。消極的な取り組みは、議論
の先延ばしや逃げの姿勢と受け止められる状況にある。条例制定にこだわらず、出来る
改革と議論を進めるべきと私は考えている。
以上
 ※写真等はは別紙PDFによる報告書をご参照ください。
 ※報告書PDF
http://abn.jp/a_files/shiryo/shisatsu/20110801/20110801.pdf
以上

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