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議員の心得 第三条【政策中心】議員は政策を示し、実現に努めよ。

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第三条【政策中心】議員は政策を示し、実現に努めよ。

※公約で示した政策の実現こそ、市民との約束である。
 議員は選挙の時に投票のお願いをし、投票してもらったお礼に、市民のために活動する。こうした構図は一見すると正しいように思えなくもない。議員が市民に対するサービス競争をすることのどこが問題なのだ、との声もあるかもしれない。しかし、議員は将来を見据え、時には目の前の市民の利益に反することであっても、それがまち全体のために必要なことであるならば、勇気を持って実行しなければならない。もちろん、こうした政策は、選挙に当選したら実施できるわけではなく、まちの現状を分析し、課題や問題とその対策を見極め、皆で取り組まなければならないものである。そのためには、選挙の時から政策を示し、選挙に通った後は、市民との約束としてその政策実現に向けて取り組んで行かなければならない。政策を示すことで議論が出来る。また、選挙できちんと政策論争を行うことで、よりその内容も充実したものとなって行く。政策を実現することが本来の議員の取組の一つであるはずであるから、議員は明確に政策を示し、議論し、その実現に取り組んで行かなければならない。

関連する心得【マニフェスト】議員はマニフェストで政策を実現せよ。

※マニフェストは、政策・実施・検証・修正のサイクルを回す道具。政策実現に活用せよ。
 マニフェストは議員と市民の約束である。選挙も、顔を見せ、情に訴える「お願い型」から、政策を比較検討し、選択する「マニフェスト型」に変わってきている。また、選挙の時にマニフェストを作るだけで良い訳ではない。大切なことは、そこに記述された政策をいかにその後の取り組みで実現して行くか、と言うことである。そのためには、十分な調査や研究、検討を経た精度の高い政策を作る必要がある。また、その後の取り組みで、マニフェストに示された政策にどう取り組み、どのような結果が出ているのか、十分な検証を行い、市民に報告することも求められる。そうすることで、市民を政策実現に巻き込み、ともに取り組みことが出来るようになる。マニフェストを中心にした議員活動のPDCAサイクルを市民とともに回してゆくことが大切なことである。

関連する心得【ビジョン】議員はビジョンを描け。

※議員は未来を考え、ビジョンを示せ。夢を語れ。
 議員は市民に対して明確なビジョンを示さなければならない。ビジョンとは、将来のまちの姿である。そのビジョンで良いのかという議論ののちに、どのような方法で、どんな道筋で、そのビジョンを実現して行くのか、議員は市民とともに考え、行動しなければならない。
そのビジョンが受け入れられなければ、その議員も受け入れられない。そのビジョンで理想とされた姿に至る道筋や負担もあわせて考えなければならない。それがどんなに魅力的なビジョンであっても、実現できないようなものなら、やはりそれは受け入れられないものだからである。夢のようなビジョンを描いたは良いが、後に現実的ではないことが判明し破たんするくらいなら、曖昧なビジョンの提示がビジョンを描く能力の欠如と受け止められる方が良い。ビジョンとは将来の姿とそこに至る方法や負担、課題とその対策等を明確にしなければならないと考えておくべきだ。ごまかしは効いても一時のことである。後で大きなしっぺ返しが来た時に、困るのは市民なのである。
また、決められた議会での仕事だけをしていると、議員には将来のビジョンについて議論する場が意外とないものである。議員は議案の審議をし、評決することが定められている役割であり、まちの未来のあり方を考えるような議案はほとんどないものである。議員の個々の選挙時の活動や、市民とのやり取りの場で語ることはあっても、議会活動の中で、一番大切なまちの将来のあり方について議論する立場として、議会・議員のあり方についても考える必要がある。
なぜ議員はビジョンを示さなければならないのか、それは議員が人々とともに未来のまちづくりや国づくりの決定者であるからである。ビジョンを示すことがなければ、人々は議論に参加することができない。また、将来の姿に対して、誤った認識を持ってしまうかもしれない。だからこそ、議員は明確なビジョンを描き、広く提示して、議論を喚起しなければならないのである。

※この「議員の心得」は、私個人が議員のあり方についてに考え、身近に置いていつでも読み返すことが出来るようにと作成し、実際に活用しているものです。皆さんのご意見ご感想をコメントやメールでお聞かせください。
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