今回の台風では、全国で大きな被害が出ました。被災されました皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。
また、本市でも多数の方が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
本市での被災状況につきましては、地域を超えて迅速な復旧・対策に努めます。
私は、今回、消防団での地域警戒(詰所待機・地域巡回(避難所や河川、急傾斜地を含む))と、消防団車両からマイクを持っての広報活動(避難勧告・避難指示の地域広報)を繰り返し行っていました。実質的に、11日夕方から13日朝までの活動でした。
消防団の仲間と避難所をまわり、河川の水位や急傾斜地等の危険個所の確認を行いながら、自治会や公民館、関係者の皆さんと情報交換を行いながらの活動でした。
避難所へ多くの方が避難できたことは、テレビやインターネット等による十分な情報提供があったことと、夕方から夜にかけての本格的な暴風雨や河川水位の上昇前に、明るい間に安全に避難できるタイミング的な余裕があったことも要因の一つと感じられました。
しかし、地震などの突然起こる災害や、深夜に避難せざるを得ないようなタイミングでの災害も今後想定されます。様々な状況に応じた対応ができるよう、十分な備えを今後もして行く必要があると感じました。
以下、今回の私の反省点・懸念事項のメモです。
1、避難所の定員超過があった。河川の氾濫等で更なる避難者が来られることも想定され、こうした状況への対応について、至急、事前の検討が必要。
2、12日夜10時頃、風雨が一旦落ち着いたところで、避難所から半数以上の方が自宅に戻られた。避難指示は継続しており、経過については確認中。
3、一方で、同時刻、避難指示が継続されていたため、境川沿いの方に、消防団で広報活動を行うよう指示が出ていた。このため、避難所から自宅に戻る方々に向かって、避難所への避難を呼び掛ける状態が発生してしまった。
4、学校まわりの道路や校庭が雨水で湖のようになり、安全に避難することが難しい状況が多数あった。
5、ペットを連れて来られた方は、ペットを連れて避難所に入ることができず、車中待機されていた。
6、車で避難してくる方が多数いた。避難された方の駐車により、消防車両が入れず、移動をお願いすることがあった。安全に送迎をするために利用することがある一方、安全で十分な駐車スペースは確保されていない。また、水溜まり等で動くことができなくなると車両は大きな障害物となる。避難所と車、避難するときの車の利用について、もう一度実際にあった検討をする必要がある。
7、がんばってくれた避難所の職員の皆さんは2泊3日となった。今後長期化する場合等も想定し、交代人員の確保等の議論が必要と感じられた。
8、私のいる部を含め、消防団員の欠員は大きな課題。それぞれ仕事や家庭の状況の違いを補い合って活動しているが、一人一人への負荷が大きく、そのことがなり手不足につながる悪循環がある。楽をしたいということではなく、迅速で的確な活動を行うための体制、必要な人員の確保は必須であるとあらためて感じた。
私の地域では、河川の氾濫等はなかったが、だからといって油断せず、災害時は、今回同様、迅速な避難を行ってもらいたい。そのような意識を皆で持つことが重要であると感じられた。
以上