「会派」とは何か、ご質問を受けましたのでまとめてみました。
分かりにくい部分がまだまだありますので、ご質問や訂正のご指摘をお願いいたします。率直なご感想もお待ちしております。よろしくお願いいたします。
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「会派」とは、同じ考えや政策、背景等を持った議員が集まって結成するもので、会派単位で議会運営・議会活動が行われます。例えば、議長職・委員長職等の決定や所属委員会の割り当て等、議会内での役割分担も会派単位で決定しています。近い主義・主張を持った議員同士で、あらかじめ一つの委員会に偏らないようにする意味合いもあります。また、会派単位で質問や討論等の発言を行うことで、限られた時間内での議会運営を効率的に行うことに役立っています。同様の発言をまとめて行い、会派としての重みを付ける意味もあります。会派として勉強会や研修会が行われることも多く、メンバー間で情報交換・意見交換を行い、より精度の高い情報収集や政策とりまとめを行う機能も果たしています。行政の方からも情報提供や説明を会派に対して行うことで、個々の議員に対して行うより効率的に出来ることになります。
会派を組むにあたっての制約はありませんが、あまりにも意見が食い違うメンバーで会派を組んだ場合、賛否が毎回分かれたり、会派として行っているはずの質問が個人的な内容になってしまったり、議会内での発言や行動の重みが失われてしまうことも懸念されます。こうした場合、ただ発言機会の確保や委員長等のポストを得るために会派を組んだのではないか、との誤解を与える心配もあります。
会派は当選した議員によって組まれる為、選挙の時点では会派構成が分かりません。そのため、市民への会派構成にあたってなぜそうなったかの説明が必要です。例えば、同一の政党に所属する議員が複数の会派に分かれた場合や、違う政党や主義・主張が異なると思われる議員での会派構成に関しては、十分にその説明を行うべきと考えられます。
また、大きな会派ほど個々の議員の活動が見えにくく、賛否の結論に至るまでの議論の中身が市民に伝わりにくい等の課題もあります。議会内での採決も含め、どこまで会派として行動するべきかの議論も必要です。議員個人としての活動がどこまで会派に縛られるものかと言う共通認識が出来ていないと、議員個人の考えや個性を生かした取り組みが十分に行えない等の課題が発生してしまいます。
会派内で賛否があらかじめ決定されてしまうと、議会での多数決が優先されてしまい本会議で議論を尽くせない心配があります。本会議での議論の結果によって判断が変わった議員がいた場合、自分の考えと違う行動をせざるを得ない結果となることも想定されます。賛否の微妙な課題に対して会派内で多数決を行い結論を出した場合にも、個々の議員が本会議で自分の考えと違う行動をとらざるを得ない状況が考えられ、会派拘束のあり方についての議論が必要です。
相模原市では、二人以上で会派を組むことができ、三人以上の会派から議会運営委員会のメンバーを出しています。
<まとめ>
□、「会派」とは、
→同じ考えや政策、背景等を持った議員が集まって結成するもので、会派単位で議会運営・議会活動が行われます。
□、会派のメリット
→ 限られた時間内での議会運営を効率化している。
→ 議論を分かりやすいものにしている。
→ 会派として発言することで、質問や討論の重みを付けている。
→ 会派内での意見交換や勉強会の開催等、情報収集や政策とりまとめ機能を果たしている。
□、会派のデメリット・課題
→ 会派構成の考え方や、賛否に至る会派内での議論が市民から見えにくい。
→ 議員個人としての活動がどこまで会派に縛られるものかと言う共通認識が出来ていない。
→ 会派拘束のあり方について。
以上
「会派」とは何か、ご質問を受けましたのでまとめてみました。
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