政治家が地域のお祭りに顔を出す。
政治家はそこに何を思い、
何を目指してやってくるのだろうか。
のぼりを立てて大量に名刺を配ったり、
巨大な名札をぶら下げて参加する政治家もいれば、
地域の一人として普段着で参加する政治家もいる。
日程の重なりがちな地域行事に、
ちょこっと顔を出したら次、
ちょこっと顔を出したら次、
と一日に何件も渡り歩くことだってあるだろう。
顔が見えない、声が届かない、
と批判がある今だからこそ、
たくさんの人と会い、
言葉を交わすことは大切なことだ。
地域の方々とのふれあいから得られる現場の話は貴重なものであり、
普段聞けないような生の声を聞くことは、やはり政治家にとって重要だ。
気軽に地域の輪に入って行くためには、
お祭りの場は絶好の機会なのだ。
地域の方も政治家に会うのを待っているかもしれない。
お祭りで会ったらこの話をしよう、
あの話をしよう、
と期待しているかもしれない。
一方で、
大勢で賑わう地域のお祭りは、
政治家にとって名前を売るための格好の宣伝の場でもある。
自分の宣伝として、
地域の皆さんに顔を見せにくることもあるかもしれない。
選挙目的のPRと受け止められることを嫌って、地域行事には出かけない、
という考え方もあるだろう。
地域の方々の活動の様子を実際に自分の目で見たい、
という考え方もあるだろう。
地域の輪・つながりが希薄になっている今だからこそ、
みんなで地域行事に参加しようというメッセージでもあるかもしれない。
政治不信の今、
「お祭りに顔を出している場合か」
との批判の声もあるかもしれない。
地域住民の皆さんとのコミュニケーションに、
一緒にお酒を酌み交わすことが求められることだってあるだろう。
それが、
「ただ酒ばかり飲んでる」
「政治家が酔っぱらって不謹慎だ」
となってしまうことだってある。
どう地域行事に参加するのか、
何を目的に参加するのか、
その参加の仕方が問われている。
政治家の参加の仕方には、
その政治姿勢が表れる。
大切なことは、
地域住民に認められる参加の仕方ができることだ。
どのような参加の仕方でも、
地域住民に認められてこそ、
政治家も力を発揮できるものだ。
さあ、議論しましょう。
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