以前、尾崎咢堂が描かれた風刺漫画を紹介しました。
尾崎行雄の風刺漫画を紹介(その2)『明治大正史』(現代漫画大観3)より 他
同じシリーズ『近代日本漫画集』(現代漫画大観10)の中に、1924年(大正十三年)の第15回衆議院議員総選挙を風刺したものがありました。小川治平さんの作。
投票日前には腰が低く、当選御礼では顔をあげはじめ、代議士徽章を胸に翳してからは、ややそっくり返って葉巻をふかし、のんきに帽子をあげている姿が描かれています。
この風刺漫画は今から99年前のものです。
百年近く経って、私たちの民主主義や選挙はより良いものになっているでしょうか?
99年前のポンチ絵が、今の時代にそのまま風刺として通用するようでは、私たちは大きく反省しなければならないと思います。もちろん自戒の念を込めて…。
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尾崎行雄の風刺漫画を紹介『現代世相漫画』(現代漫画大観1)より(2023.3.18)
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以上