絵解き・議員の心得 第八条
【勉強】 議員は誰よりも勉強せよ!
※準備に過ぎることはない。時間も労力もかかる。人に見せない努力ができること。
ここで言う「誰よりも」とは、自分の出来る限りの時間と労力を尽くし、と言う意味である。
行政職員はその職務を日々専門的に担当している。議員は数多くある行政全般について関わらなければならず、その全てに精通することは不可能に近い。しかし、だからと言って、それを自分の知識不足や勉強不足の言い訳にすることがあってはならない。議員は議員の立場から、全体を見渡し、議員としての判断・行動がが求められている。
議員は自治体の職務だけでなく、自らをも含んだ地方自治の仕組みについても正確に理解し、まちの実情や今後のあり方について考えなければならない。その為には、日本国憲法や地方自治法、公職選挙法他、個別の事務に関わる関連法規、自治体の条例、最新の動向を知ることに加え、自分のまちについては、その位置づけや置かれている状況はもちろん、実際にまちを見て回り、多くの人の声を聞いて、実際を肌で感じ取ることが大切である。
こうした日々の準備があってこそ、行政とも市民とも正確で効果的なやり取りができる。自分の発言や行動が、誰にも負けないだけの調査研究の成果であるならば、市民からも信頼に足るものとなるに違いない。
しかし、一方で常に議員として勉強すると言う姿勢は、習慣とされるべき当たり前のことであるから、それをことさらに主張することは好ましくない。勉強することは大切なことであるが、それ自体が目的なのではない。勉強をしてその結果、どのような活動が行われたのかが大切なのである。
自分の政策について聞かれ、「勉強しています」などと答えることは、自分の勉強不足を認めているだけある。市民に対し誠意ある対応とは言えない。議会での質問の答弁を受け、「勉強になりました」などと言うことももっての外である。議会は勉強の場ではなく、議論の場である。あまりにも認識不足な発言と態度は、議会全体の意義を自ら貶めるものであり、慎まなければならない。一つひとつの活動に、その勉学努力の様子は滲み出てくるものであり、自然と伝わるものなのである。
※阿部よしひろが活動してきた中で感じたことや思いを【議員の心得】として自分の活動のためにまとめたものです。
皆さんのご意見もお聞かせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
相模原市議会議員
阿部よしひろ